七夕婚
中国の七夕は旧暦です。今年は8月16日ですが、縁起を担ぐことが大好きな中国ではこの日に結婚届けを出す人がピークになりそうです。北京市内にある婚姻登録所ではすでに数百組を超える予約があるそうです。
中国の“七夕”は別名“中国情人节”とも言われていて、織姫・彦星にちなんで、昔から「恋人たちの日」とされています。ちなみにバレンタインデーも“情人节”と言いますが、“中国”が付くのは七夕のことです。
8月は毎年8日、「8月8日」の日が一年で一番婚姻登記が多い日とされていましたが、今年はちょうど日曜日にあたるため、婚姻登録所も休日になります。そこでこの“七夕”に集中してしまったということです。
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今年は“秋老虎”― 立秋
今年の立秋は8月7日でした。立秋は暑さのピークを見変えて徐々に気温が下がる時期とみなされています。中国の農家では「立秋に雷が鳴ると凶作、晴れると豊作」という言い伝えもあるようです。
暑い時期を乗り越えた人間の体も体力の衰えや食欲不振などの症状が出やすい時期です。夏風邪をひきやすいのもこの時期と言われています。中国各地では立秋にちなんだ食べ物があります。北京では「羊のしゃぶしゃぶ」など、肉を食べて栄養をつける言い伝えがあります。家庭ではこの日に体重を測って体重の増減をチェックし、夏瘦せしないようにするそうです。南の方の江南地方ではスイカ、杭州では桃を食べて、病気を予防します。他にも天津は瓜、四川は水、など地方によって食べられるものは様々です。
“秋老虎”とは「秋の虎」という意味で、立秋を過ぎた後の残暑のことを言います。まさに今年の夏を意味する言葉ですね。
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24節季 ― 大暑
今年は7月23日が「大暑」です。一年中で一番暑い時期をさしていて、この日から「立秋」までの18日間にあたります。この「大暑」の3日前が日本でよく言う「土用丑の日」です。日本では「夏バテ予防」にウナギを食べますが、中国は少し違います。
まず、「土用丑の日」は「三伏」と言い、食べ物は「頭伏餃子,二伏麺,三伏烙餅攤鶏蛋」 (頭伏=初伏にギョウザを、二伏に麺を、三伏に烙餅攤鶏蛋という中華風クレープを食べる)、または、「一伏包子,二伏麺,三伏餃子就大蒜」 (一伏にパオズを、二伏に麺を、三伏にギョウザでニンニクを食べる) などといわれています。
どちらにしても、小麦製品の物が多いので、この言い伝えは中国の北の地方から伝わった言い伝えだといわれています。餃子や麺は中に肉や野菜の具が入っていて、栄養バランスがとれているし、ツルンとした触感が食欲がないこの時期でも食べやすいことから言われはじめたのではないでしょうか。
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夏の二十四節季 ― “夏至”
今年は6月21日が24節季の「夏至」にあたります。日本や中国の位置する北半球ではこの日が一年中で一番昼が長く、夜が短い日になります。中国は清の時代の前まではこの日から3日間が「祝日」になり、みんな自分のうちに帰って一家だんらんを楽しんだといわれています。
中国医学から言うと夏は「陽」の気が盛んになるので、養生しながら、陽気を補っていった方がよいといわれています。山東省の方では“冬至餃子夏至面”といわれていて、
「冬は餃子を食べ、夏は麺を食べるのが一番身体にいい」と言われています。それ以外の場所でも“角黍”(カクショ)と呼ばれる黍(キビ)を角型に包んで蒸したものを食べる習慣もあったようです。この黍が南の方に伝わって「もち米」にかわり、ちまきになったといわれています。
最近は夏至の夜に電気を消して節電を呼び掛ける「ライトダウン・キャンペーン」が日本や中国でも行われていて、今年から重慶市では街中にある大劇院や人民大礼堂のライトアップが午後9時から10時の一時間の間消され、市民や学校、企業に対してもこの時間の消灯を呼び掛けたということです。
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中国で好まれる色 ― “红”
中国の住宅街を通る時、干してある洗濯物の中に赤い下着を見かけることがよくあります。日本では見慣れない色なので一瞬びっくりしますよね。たぶんその家の中に干支で言う年男、年女に当たる人がいるからだと思ってください。
中国語で赤は“红”です。“红”は昔から祝い事、喜びの象徴とされてきました。例えば旧正月の春節に飾り付けをされる提灯や門に貼る対聯は赤い色をしています。結婚式にはお嫁さんが着るチャイナドレスは赤と決まっています。赤い下着も干支を迎える「祝い」の意味があり、毎日赤い下着を身に付けるわけではありませんが、なるだけ赤いものを身に付けた方がいいと昔から言われているそうです。
“红”は喜びを表す言葉にも使われています。幸運は“红运”、“开门红”は仕事の成績がさっと上がることを意味しているのです。
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6月の24節季 - “ 端午节”
今年は6月16日が中国の“ 端午节”です。この日は中国も祭日になります。中国の家庭では粽を作って食べるのが一般的です。日本も5月5日の端午の節句にはちまきを食べますが、きっと中国からもたらされたものなのでしょうね。ただ、日本の粽はほんのり甘めのものがほとんどですが、中国のは甘いものや、肉などを詰めたしょっぱいものもあります。“ 端午节”は英語風に言うと「ドラゴンボートフェスティバル」といわれていて、実際に南の地方ではこの日にボート競走などが行われています。この粽とボートにはこんな言い伝えがあります。
以前紹介した楚の時代の政治家・詩人の「屈原」がわが身を嘆いて湖に身を投げた後、彼を慕っていた人たちは、ボートを湖に何層も出して、彼の遺体を捜します。そのときに彼の遺体が魚に食べられることがないように湖に向かって米を蒸したお団子をばら撒きます。これが、後々、「粽」になったといわれています。ボートを競うようになったのも、「屈原」の遺体を捜したときにどのボートが一番早く探せるかを競ったのが始まりといわれています。
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“面子”のお話
日本語でも「面子」(メンツ)と言う言葉はあり、「プライドや自尊心」と言うものを表していると思います。中国の社会ではこの“面子”(mianzi)が一番重視されているとよく言われます。中国語の“面子”には「体裁や義理」と言う意味も含まれていて、いろんな言い方があります。例えば「メンツを立てる」は“看面子”、“给面子”、“讲面子”といった言い方をします。「面子を大切にする」は“愛面子”、「体裁に関わる」は“碍着面子”、「面子をなくす」は“丢面子”あげればキリがないほどです。「私の顔に免じて許してください。」この言葉の中の「顔」も「面子」という意味になるのです。
中国人の中にはこの「面子」のためなら自分の間違いを認めない行為や人の意見も聞かず、自分の意見に固執する、分かりきっていてもうそを突き通すこともまかり通してしまう場合があります。日本人は「何もそこまで…。」と思うかもしれませんが、これもお国柄だと割り切れば「なるほど…。」と思えますよね。
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6月の節季 ― “芒種”
今年の北京は5月から真夏のような暑さになっていますが、今年の6月6日は24節季の1つ、「芒種」で、夏を表す節季の一つです。「芒」は麦などの「穂先」が刺のようになっている穀物が実るという意味で、「種」はコメやイモ類の種まきをするという意味です。そこから、中国の特に南の地方の農村地帯は刈り入れと田植の作業が重なった一年で一番忙しい時期を表す言葉とも言われています。
本格的な夏の到来は虫たちの世界にも見られます。カマキリなどの虫たちが生まれ始め、また鳥は夏の鳥、モズが鳴き始める時期にもなります。人間は汗をかき始める時期にあたるので、まめに入浴することで、あせもなど肌の病気を抑え、皮膚の乾燥も抑えられます。
また、体力を消耗し始める時期なので、冷たいものを食べるのではなくて、クコの実の入った暖かいお茶などを飲んで、疲れをとることも大事です。
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漢字のお話-“天”
中国人は何かトラブルに合ったり、困ったことがおきると“天啊!”(ああ、天よ!)、“老天保佑!”(天よ、お助けください!)といいます。日本語だと、「神様」と言いそうですが、どうして「天」なのでしょうか?
「天」は大昔から、中国人の中で、太陽と月を運行させ、風や雨をもたらし、万物をはぐくみ育てて、人類を幸せに、生かしてくれ、時には激しい災害をも起こし、人類を不幸にもできる、自然を支配する神秘的なもの、つまり、人類にとっての最高神という認識がありました。中国語の“天”にはこの意味も含まれていて、これが“天帝”として、古代から伝わってきました。
この“天帝”の言葉は“天命”といわれ、中国の始まりと言われる殷の国の王様はこの“天命”を受けたものとして人民を統治しようとしていたと言われています。孔子の『論語』の中にも「30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る・・・」と言う一説があります。“天命”は今の人の意識の中にも受け継がれていて、それで何かがあると“天啊!”という言葉が出てしまうのです。
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お酒の詩
お酒もまた、中国で発明されたものの1つといわれています。中国の昔の詩や書物にも「酒」を詠んだものがたくさんあります。三国志の英雄の一人、曹操も『短歌行』で、こう詠んでいます。これは最初の一説です。
對酒當歌 酒に對して当に歌ふべし 人生幾何 人生 幾何ぞ
譬如朝露 譬ゆるに朝露の如し 去日苦多 去る日は苦だ多し
慨當以慷 慨して当に以て慷すべし 幽思難忘 幽思 忘れ難し
何以解憂 何を以てか憂ひを解かん 惟有杜康 惟だ杜康有るのみ
(訳)酒を前にして歌おうではないか、人生など短いものだ。例えるなら朝露のようで、日月は速やかに過ぎ去るだけだ。慷慨(こうがい)して鬱憤を晴らそうとするが、心にわだかまった思いは忘れようもない。どうしたらこの憂いを解くことができるだろうか、ただ酒があるのみだ。
杜康は酒を発明した伝説上の人物ですが、転じて酒の異称として使われています。中国の社会では今も「酒」は商談などの場面でも潤滑油として欠かせない存在です。
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